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●第4章 ブラジル⇄ニューヨーク⇄奥原宿


JESSE HARRIS



 

CAFE Luckand


 アルバム「サブローサ」をブックレット型にすることを提案したのは、デザインプロダクトを手がける「株式会社楽日(ラッカ)」を経営し、「CAFE Luckand Et cetera(カフェ ラカンド エトセトラ)」というカフェも運営している加藤晴久(以下、HAL)さん。「CAFE Luckand」でハンナ・コーエンの写真展を開催するアイディアも加藤さんによるものだ。ジェシーの音楽とハンナの写真素材から、「これは写真展を開催するしかない」と、HALさんの中で瞬時に繋がったという。「ハンナのひと癖加えられたアーティスティックな写真が、カフェの雰囲気にハマる」とインスピレーションが湧いたそうだ。「CAFE Luckand」は、原宿の大通りからちょっと外れた千駄ヶ谷方面へ通じるエリア、通称“奥原宿”にある。加藤さんの事務所、「株式会社楽日」も千駄ヶ谷に構えている。HALさんが、“新しいムーブメント”が起こりそうな予感がしている場所だ。

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ANTIQUE and BROCANTE


 この場所へたどり着くまでに、HALさんは実に様々な経験を積んできている。ずっと続けていたサッカーの影響もあり、まずはスポーツ業界の輸入メーカーへ就職した。スポーツ用品のパッケージ製作に関わる中で、学生の頃に美大で勉強したいと抱いていた想いが再燃する。一度社会へ出てからも忘れられなかったアートへの想いが、自分の愛車を売り、デザインの学校へ通うという行動を起こさせる。時を同じくして、カフェ経営をやりたいという夢もHALさんの中で膨らんだ。それが23歳くらいの頃。それからずっとデザインプロダクトの仕事をしながら、カフェ経営に向けて、数多くのカフェに足を運んだり、インテリアや建築の知識を吸収し、自分の中で思い描くカフェへ設置しようと、アンティーク&ブロカント(古くても味のある)なものを探し続けていた。

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繋がる


 ある日、HALさんは、現在の「CAFE Luckand」の場所で運営されていたインテリアショップが閉店するという話を聞く。折しもカフェ経営のための知識が整った頃だった。「今しかない!」という直感に従い、いよいよ現実的なカフェオープンに向けて走り出した。「何かを起こすってすごく大事。損得じゃなくて、本当に繋がっているものは確実に繋がるから、さらに繋げたいという思いがある。」とはHALさんの言葉。「誰か1人が本当に良いと思ってくれれば必ず繋がっていく。デザインの仕事もそう。いただいだ1つの案件を120%がんばっているだけ。それが自然と次に繋がっていく。」 その想いが店内の細部まで込められた「CAFE Luckand」は、ブラジルでレコーディングされたアルバム「サブローサ」を作った、ニューヨーク出身のジェシーと繋がった。

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