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「少し引かれてる感じだったのかな」
Road to「Cold Heart, Long Distance」-最終章・前編-

2014年10月28日(火) 東京・渋谷某所

3ヶ月に渡ったサンタラのツアー「Cold Heart,Long Distance」。
ツアーを追いかけ続けたロードストーリーの最終章は、サンタラ2人の対談。
ツアーのロードストーリーにはおさめきれなかった裏側に迫ります。
更なる【SIDE STORY】、どうぞお楽しみ下さい。

ツアー、始まる。

—ツアー1本目は金沢でしたが、どうでしたか? 金沢 もっきりや
砂田(以下:砂):金沢と東京は日にちが近かったんだよね。
田村(以下:田):そうそう。なんていうか一本目って絶対上手にはできないもので、何かが起きるものなんですよね。今回の金沢は特別な感じがしたし、お客さんとの距離も身近な感じがして、とてもよかったと思います。
砂:唯一7月中にやった公演だったんだけど、北陸って日本海だから、なんとなく涼しいイメージだけど、結構暑くて!砺波平野ってところを抜けて東京に戻るところだったんだけど、その途中に熱中症になってしまいまして…。おなかとかすごくいたくて、聞いたら田村もそうで。初めてだったんでびっくりしましたね、あれは。

—それは大変ですね、、ツアー中っていうのはずっと車移動なんですか?
田:そうなんですよ。私たちは行く先々でイベンターさんにお世話になったりするんですけど、ツアーってスタッフがいないと絶対に成り立たないもので。場所から場所へひとつ移動するのに、楽器持って~、物販持って~、ってなると、やっぱり車で移動せざるを得ないんですよ。初日なら事前に送ったりすることもできるんですけど、日程が詰まっている場合は翌会場に間に合わないし。
砂:以前はスタッフが大きなビニール袋に物販とか詰め込んで、サンタさんみたいに持って移動もしてましたけどね。笑 とにかく今回の金沢は暑かったイメージが強いですね。

—とにかく暑い金沢と言う事で。ちなみに金沢が1本目なのは理由があるんですか?
砂:簡単に言ってしまうと、東京を1本目にしたく無かったんですよね。金沢のもっきりやは慣れた会場でもあるし。
田:今回のアルバムがコンセプチュアルなものだったので、リハーサル代わりって言ってしまうとあれなんですけど、やっぱり慣れたところで1回音を出しておきたいなって思ったのもあります。
砂:今回のツアーに関しては、劇仕立てのライブの運びになることはわかっていたし、もっきりやはそういう雰囲気に合う場所だと思っていたので、そこでやって自信をつけたいし、雰囲気をつかみたいなあと思っていたのもありますね。2本目の東京(渋谷duo)はキャパも大きいし、また違う感じになる気もしたので。まあツアーを周るには効率が悪い感じになっちゃったんですけど。笑

−2本目は真夏の8月1日、東京公演でしたね。渋谷duo MUSIC EXCHANGE
砂:そう、ツアーを考えたときに、夏が異常な熱さでしょ?だからなるべく家にいたくないなあと思ってて。笑 外に出てた方が涼しいんじゃないかと思ったのもあって、真夏のツアーにしたんですよ。この日はそんな暑い訳じゃなかったけど。笑
田:今回のツアーは音響や照明ががっつりある場所と、カフェのようなところと、どちらも両方の会場でやるんですよ。duoはしっかりと音響や照明もしっかりしているところなので、集中してできた気がします。 でも1本目2本目終わってみると、金沢と東京で、お客さんとの雰囲気が近いところがあって、どちらもあたたかい雰囲気だった気がしますね!
砂:そうかもね。ところがね〜、次の場所は違ったんですよ。

「少し引かれてる感じだったのかな。」

—次って名古屋でしたよね? 名古屋TOKUZO / 大阪club JANUS
田:そうなんですけど、お客さんの反応が金沢や東京と急に全く違って、戸惑ってしまったんですよね。
砂:はっきり言っちゃうと少し引かれてる感じだったのかな。
田:なんでだろうと思いながら、名古屋が終わって大阪に行くと、やっぱりこっちも反応がよくなくて…。私たちのやり方が違うんじゃないか!?と考え直してしまう程でしたね。でも頂いたレポートを見ると、「あ、そうでもなかったのかも。」って。笑 私たちのライブはコールアンドレスポンスや、みんなで一体になって盛り上がる感じのものじゃないので結構自然体で見てくれる方が多いんです。
だけど名古屋とか大阪とかの人は、舞台とか映像とかを見ているようにじーっと見てくれる人たちが多かったのかも。ライブというよりは。 私たちのやり方が違うと言うよりは、反応の仕方が違っただけというか。
そんなこともあって、そこからもっとわかりやすくしてもいかな、と思ってツアーのセットリストを変えたんです。

—5本目の岡山はどうでしたか? 岡山 MO:GLA
砂:実は岡山って、ライブではあまり行った事が無い場所だったんですよ。このツアー、岡山だけ対バンイベントだったんですが、他の共演者がいるイベントっていうのは、ここ数年あんまりやっていないんですよ。
初めて見てくれるお客さんもたくさんいるし、行く意味があるなあと思いましたね。
田:「なんでいつも岡山に来てくれないんですか」とか言ってくれるひともいらっしゃったので、また行きたいなあと思ってます!
砂:会場付きのカメラマンさんもいて、いい写真もとってくれて、嬉しいですよね。やっぱり。
田:あとはここで私のギターが壊れるというアクシデントがありまして、そこからは壊れたままでしたね、、、

Perfect Happinessと広島

—移動中とかなにか印象に残る事はありましたか? 広島 Live Juke
田:うーん、岡山に行くために西日本を移動していて、広島を通りますよね。そのとき、例の土砂崩れが見えて。すごくショックでしたね…。インターの正面から見えるんですけど、すごく衝撃的で…。広島近辺で数日間過ごしたんですけど、安佐南区方面へ行く電車が止まってたものの、街中は通常通り機能していて。
100人近いひとが亡くなって、こんなことしていていいのかなって、やっぱり思ってしまいました。震災を思い出しましたよ。最新アルバム最後の曲のPerfect Happinessは震災の1年後に作った曲で、よかったら各々が思うところに募金してください、というお願いをして、当事フリーで配信した曲なんです。私たちができることはそれしかない、と思ったから。
だけど実際自分の慣れ親しんだ街が崩れているところを見ると、こんなにショックなんだって、この曲を作った当時、頭ではわかってたけど、心底ではわかってなかったんだな、って気付きました。Perfect Happinessを歌う気持ちがここからすごい変わりましたね。ようやく肌でわかったので。
広島でライブをやって、お客さんも来ていいのかなって戸惑っていた感じもしたんだけど…。でもやれることをやるしかない、みんなが縮こまっていろんなものがとまってしまうのもよくないって震災の時に学びましたね。あの時期に広島で過ごせた事はすごく意味があるなあと思いましたね。

ベストステージ

—広島を通って、次が山口の湯田温泉での公演ですね。山口 RAGTIME
田:山口の湯田温泉っていうところは中原中也と温泉の街なんです。文化度がすごい高い街だなあって思います。
湯田温泉の駅の真ん前に元々DADAっていう場所があったんだけど、春のタイミングで閉店していて。だけどオーナーに相談したらサンタラのライブのためにあけてくれることになったんです。年に一回くらいはライブのためにオープンするみたいな感じで。笑 ライティングもステージもしっかりあるところだったから、閉めちゃったのがもったいないくらい。まあきっと多分嫌になっちゃったんでしょうねー。笑
砂:湯田温泉っていうピンポイントなところにあるので、結構へんぴな場所なんだけど、お客さんも結構来てくれていて。
田:山口のライブはすごくよかったなと思ってます!ベストステージかもしれない。
砂:でも僕的には広島もよかったけどね。

田:山口はステージをじっとみる堪能するように見ている感じがあって、東京とも大阪とも違うんだけど、すごく…よかったです!
砂:言葉にはしなくても、拍手の感じに感情って反映されてるんですよね。大きさとか、長さに反映されていて。次の曲が始まっても止まんなかったりするのって、そういうので伝わるもので、それも嬉しいものですね。

—場所それぞれでお客さんの雰囲気が違っているのも、ツアーの醍醐味なんですね。次は九州は博多の公演でしたよね。 博多 LIV LABO
田:博多の会場は音の響きが独特で、ステージの後ろが本棚だから、これに吸音されていくみたいです。お店自体もできて1年くらいみたいで、新しいところなんですよね。

—写真の雰囲気はなんだか雑貨屋さんみたいですね
田:そうそう。でも基本はイベントスペースで、いろんなことやってるみたいですよ。
お客さん的には博多は結構じっと見る感じだったかな。博多はご飯も美味しいし、どこ行っても楽しかった。
砂:写真もカメラ好きの現地スタッフが撮ってくれてて、すごくかっこよくとってくれてるんですよ。爪だけを赤く残したモノクロ写真とか、バナーに使った写真とかね。
映像も撮ってくれてたので、それはYou Tubeにもあがってます。ぜひ見てもらえればと思います。




高松のお客さん

−次は四国・高松ですね〜。 高松 RUFF HOUSE
田:このお店は音楽に対してあつく頑張っているところ。高松はね〜、よかった!わたしはすごくよくて、山口とどちらかがベストステージかもしれないなと思っています!なんていうかお客さんが待ってくれた感がある気がしました。

—レポートも結構熱いですもんね!
田:そうなの。笑 高松の港とかってきれいなんですよ。そこを通りがかったので、500マイルの歌詞を変えて、船の歌にしちゃってみたりもしたので…。
砂:普通自分の歌の替え歌ってしないじゃないですか。笑 しかも僕のコーラスあるところを変えるから、僕は歌えなかったんですよ。困りますよね。笑 歌わない僕えらいなーと思って。笑
田:笑。みんなレポート書いてねって、俳句でも漫画でもいいしって言うと、本当にそれが来て。笑 このへんが高松の人のノリのよさが出てますよね。
砂:あー、確かにノリがいいのかもね。
田:あとは割とオープンにするのが恥ずかしくない人たちというか。ちょっと開けたひとが多かったんじゃないかなと思いますね。

—いいお客さんですね。
田:そうそう。あとはこの辺に来てから、ますますセットリストを変えてますね。
砂:この後まわる東北とか北海道の方って、なぜか二部制を好む傾向があって。向こうから二部制にしてくださいって言われる事もあるし。それの練習がてら高松から2部制にしはじめたんですよ。間を10分20分とるんだけど、休憩を挟むと心も身体もクールダウンしちゃうんですよ。あんまり長くあけたくない気持ちもあるし、楽曲の並び方も考えないといけないんでちょっと大変ですけど。なので一回高松で練習させてもらってから東北へ行きました。

残りは後編でたっぷりお伺いします!!