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『ピテカントロプスになる日 Vol.4~歌手と詩人とロックンローラー~』



柳原陽一郎


柴田聡子


奇妙礼太郎

 ■開催日時
 2017年10月17日 (火)
 18:30 OPEN / 19:00 START

 ■開催場所
 duo MUSIC EXCHANGE

 東京都渋谷区道玄坂2-14-8 O-EASTビル1F
 ●duo MUSIC EXCHANGE Webサイト

 ■チケット料金
 前売り¥3,800(税込) / 当日¥4,300(税込)
 ※ドリンク代別途¥500-必要

 ■チケット一般発売日
 2017年9月15日 (金)

 ■販売プレイガイド
 Music for Life チケット購入受付はコチラ
 

  tel. 0570-02-9999 【Pコード:343-699】

  http://l-tike.com【Lコード:76356】

  http://eplus.jp/

 ■お問い合わせ
 duo MUSIC EXCHANGE tel. 03-5459-8716


「もうすべてが好意的に解釈される、素晴らしいループのなかに入ってらっしゃる」(柳原)

●柳原:歌を書くときってどういう感じなんですか。詞を先に書くんですか。

●柴田:決まってないです。詞が先だったり、曲が先だったり、構成から考えたり、打ち込みで作ってる最中にいろいろ変えていったり。詞と曲が同時というのもありだし、鼻歌もあり、ギターもあり、鍵盤もありっていう感じで。

●柳原:なんでもありなんだ。ほんとにアート系なんだねぇ。これ、褒め言葉ですよ。アート系じゃ~ん、じゃないですよ。

●柴田:嬉しい。ありがとうございます。

●柳原:僕の世代は、ロックが好きな人やギターが好きな人が歌作っちゃった、ミュージシャンになっちゃった、っていうことが多かったんですよね。あとはじくじく自分のことを書いて、それに曲をつける人とか。なんでもやる、打ち込みから入る、みたいな人はそんなにいなかった。それがYMOが出てきてちょっと広がって、打ち込みから入る人が出てきたり、自分一人でなんでもやる人が出てきたり。でも今は、そっちが普通なのかもしれないですね。

●柴田:だけど私もそういう感じになったのは最近です。アレンジとか、興味がなかったんで。

●柳原:僕もどんどん興味がなくなってきてるかもしれない。

●柴田:本当に? あるかと思ってました。

●柳原:バンドのときは交通整理しないと音がぶつかりあっちゃうから。そういう意味でのアレンジはしてましたけど。

●柴田:なんかマエストロだと思ってました。じゃ、曲には骨の部分があれば、と思うほうですか。

●柳原:骨と肉だけあればいいと思う。だって最近聴く音楽は、民族音楽弾き語り系ばっかり。インドネシアとか沖縄の音楽とか。大阪の河内音頭とか。アレンジっていうものがない、今しゃべってることが歌になってるみたいな音楽が好きで。だからアレンンジ脳がどんどん退化してるというか、なくなってきちゃった(笑)。

●柴田:ああいう民族音楽ってなんか詰まってますもんね。

●柳原:あと他の言語の歌を聴くと、日本の言葉がすごく整頓されちゃったことが残念になる。戦後、言葉が標準化されちゃったから。もともと日本語って母音が「あいうえお」しかない、世界でもほんとに母音の少ない言語なんですよね。他の言語は「あ」と「い」の間にいっぱい音があったりするのに。そういう日本語が整頓されちゃうと、どんどんつまらなくなっていくっていうか。結果、他の言語の曲ほど気持ちがモヤモヤしないんですよね。だから聴くのは、昔からずーっと洋楽で。

●柴田:歌詞に感動するのも洋楽ですか?

●柳原:そう。ボブ・ディランとジョン・レノンでしたね。だからって「湘南で シェケナベイベ~」みたいなのもダメで(笑)。そうすると自分は民族音楽のようなものをやるしかないのかってことになって、たまみたいなバンドを始めたっていう。

●柴田:でも私、ときどき憧れるんですよね、適当な感じに。日本語と英語が混ざってくるのとか。ラミ子のほうでは書いてるんですけど。ラミ子はアイドルなんでキャッチーさだけを考えて英語を使っていくので、陳腐な英語もガンガン使っていくんですけど。

●柳原:どういう英語?

●柴田:「このよるべなきクライシス」とか(笑)。

●柳原:その言葉自体が新しい人だって。僕だったら「お前とシーサイドトゥナイト」とか、くっさーいヤツですよ(笑)。

●柴田:そうなるんだ(笑)。という私もどっちかというと泥臭方面なんですけどね。

●柳原:いやいやアート系ですよ、全然泥臭くないですよ。

●柴田:そうですか? スタイリッシュには程遠いと思う。

●柳原:すごくスタイリッシュに見えるけどな。

●柴田:メガネが泥臭くないですか? どん臭いというか。

●柳原:いや、あえてどん臭くしてるのかなぁって見える。

●柴田:いや、そういうわけでは。

●柳原:もうすべてが好意的に解釈される、素晴らしいループのなかに入ってらっしゃるんじゃないですか。

●柴田:ならよかった~。

●柳原:いいな~、そのループ。羨ましい(笑)。

●柴田:じゃ、これから自信持っていくことにします!

●柳原:そうですよ。でも今日、初めて会って思いましたけど、柴田さん、カラッとしてますよね。

●柴田:すごいテキトーに生きてるんですけど、なんか昭和の、米洗って生きてるような感じに見られがちで。しんみりと羽釜で米炊いてるイメージ。

●柳原:あぁ~、シンガーソングライターって、どうしてもそういう感じに見られがちですよね。

●柴田:全然しんみりした人間でもないのに。食い違い、意外に多いですよね。

●柳原:食い違いで言えば、ライブって、ちょっと「……」っていうことがあるときのほうが、よかったりしないですか?

●柴田:します、します。

●柳原:この前、ノドの調子がちょっと悪かったとき、絶対ここの音はヤバいってビクビクしながらやってたんだけど。あとでビデオを見たら、すごいテイクがいいんですよ。ビクビクしてるようには見えないし。はぁ……、と思っちゃいますね。

●柴田:わかります。調子いいなぁ、体が軽いなぁっていうときは、わりとダメですよね。だからリハがめっちゃうまくいったとき、ちょっと心配になるんです。「バッチリだな、今日」と思った瞬間、「今日、やばい……」って。

●柳原:いいライブになるときって、リハと本番の間にご飯食べる時間もなかったり。なんかギターが不調で時間がとられちゃったり。もしかしてプチ災難くらいが、歌には一番いいのかね。

●柴田:それ、人類のテーマかもしれない。プチ災難がいいものになるって。なんですかね、勉強になるからでしょうか。

●柳原:災難を災難じゃない形にアレンジメントしていけば大丈夫、ってことなのかもしれないね。

●柴田:「人間万事塞翁が馬」ですか。最近、読む本、読む本にその古事成語が出てきちゃって。人生これなんだなって思いかけてるところなんです。

●柳原:そこまで達観できたら楽じゃないですか。

●柴田:思いかけても、それがなかなか受け入れられない(笑)。

●柳原:はははは。そんなもんだって、ブッダじゃないんだから。

●柴田:ですよね。それを聞いてすごい安心しました(笑)。

      

柳原陽一郎

柳原陽一郎

1990年にバンド“たま”のメンバーとして『さよなら人類/らんちう』でデビュー。
1995年にソロ活動をスタート。
ジャンルを問わないセッションや「三文オペラ」をはじめとする海外の楽曲の訳詞など、活動は多岐にわたる。
2015年にはデビュー25周年を記念して初のベストセレクション・アルバム 『もっけの幸い』を発表。
2016年7月には新たな試みとしてスタートさせた『LIVE RECORDING SERIES』の第1弾『らぶ あんど
へいと』をリリース。

■オフィシャルサイト
 http://yananet.com
■Twitter
 https://twitter.com/SweetsDeli
■Facebook
 https://www.facebook.com/yanagiharayoichiro

柴田聡子

柴田聡子

1986年札幌市生まれ。大学時代の恩師の一言をきっかけに、2010年より都内を中心に活動を始める。
演劇の祭典、フェスティバル/トーキョー13では1時間に及ぶ独白のような作品「たのもしいむすめ」を
発表するなど、歌うことを中心に活動の幅を広げつつある。

2016年6月 初の詩集「さばーく」を発売。同年、第5回エルスール財団新人賞 現代詩部門を受賞。
雑誌『文學会』『すばる』などにも詩を寄稿するなど、詩人としても注目を集めている。

2017年 青森県立美術館の美術展「ラブラブショー2」テーマソングを提供し、インスタレーションへも
参加。小島みなみと紗倉まなのユニット・おとといフライデーにシングル曲「もしやこいつはロマンチック
のしっぽ」を提供。岸田繁(くるり)、山本精一のプロデュース参加を始め、錚々たるミュージシャンたちと
紡いだ待望の4thアルバム「愛の休日」が5月17日にリリース決定した。

■オフィシャルサイト
 http://shibatasatoko.com/
■Twitter
 https://twitter.com/sbttttt

奇妙礼太郎

奇妙礼太郎

1976年9月12日生まれ、大阪府出身の日本のミュージシャン。
浜田省吾をはじめ、長渕剛、CHAGE and ASKAを聴いて育ち、リトル・リチャードやサム・クックらからも影響を受ける。学生時代は軽音楽部に所属し、22歳頃よりプロとしてのキャリアをスタートさせる。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団やアニメーションズ、天才バンドのヴォーカル&ギターとしても活動。弾き語りのソロ・ライヴでは、泥臭くストレートなロックンロールからラヴ&ユーモアなフォークまでを切ない声と剥き出しのソウルで歌い上げる。

■オフィシャルサイト
 http://kimyoreitaro.com/
■Twitter
 https://twitter.com/reitaro_jp

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