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小谷美紗子「PARADIGM SHIFT」スペシャルインタビュー



 小谷美紗子初の詩集「PARADIGM SHIFT」

 ■予約期間
 2018年12月15日(土) 〜 2019年 1月 6日(日)

 ■新旧含む 全38編 収録:価格¥3,000- (tax-in)

 ■Music For Life予約受付
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 小谷美紗子「PARADIGM SHIFT」ロングTシャツ

 ■予約期間
 2018年12月15日(土) 〜 2019年 1月 6日(日)

 ■価格¥3,800- (tax-in)

 ■Music For Life予約受付
 予約受付はコチラから!
 


 小谷美紗子「PARADIGM SHIFT」手ぬぐい

 ■予約期間
 2018年12月15日(土) 〜 2019年 1月 6日(日)

 ■価格¥1,000- (tax-in)

 ■Music For Life予約受付
 予約受付はコチラから!
 

音楽がなくても情景が見えるような、文字だけで成立するものを選びました。

──曲としてリリースされていない詩が18編収められているということは、未発表詩はまだまだたくさんあるということですか。

●小谷:けっこうありますね。言葉をいっぱい書き溜めていたんで。スマホのメモとか紙とか。ノートに書くことはほとんどなくて、チラシとか、ビリって破った何かの紙の裏に書いてあって。コンビニのレシートの裏っていうのが一番多いかな。

──スマホはいいとしても、その書き留め方は危いですね。

●小谷:最近引っ越したんですけど、物を整理してたら昔の殴り書きみたいなのがいっぱい出てきて。「これ、けっこういいこと言ってるじゃん」っていうのを集めたりしました。

──そうはならず、見つけ出してもらえなかったものも。

●小谷:いるいるいるいる。ゴミ箱に入ったやつがいる。

──……。ノート、あげましょうか?

●小谷:あるんですよ、いっぱいあるんです。でも思いついたことを書くときって、そこらへんにある紙に書くから。

──……。そこまではいいとして、では書いた紙を置く場所を決めましょう。

●小谷:最近は「だいたいここら辺に」っていうのは決まってたんですけどねぇ。だんだん違うところに入れてたりしてたのが、引っ越しで出てきてるという。領収書とか請求書の用紙の間から出てきたり。なんでそんなとこに入れたのかもわからない。しかもけっこう強烈なことを書いてて。「これ、ちょっと」って、とっておいた(笑)。

──困ったもんですね。

●小谷:「あっ!」と思ったときは早く書き残すことを優先してるから。スマホが目の前にあったら、そこに残すんでしょうけど。でもね、そういうときって意外とスマホは遅いんですよね。やっぱりアナログのほうが早い。

──一括シュレッダーだけは止めてください。

●小谷:ははははは。気をつけます。

──ここに収められているのは、そういうサバイバルから勝ち抜いた言葉たちということですね。

●小谷:紙の切れ端に書いてあったのは、今回は入ってないですけどね。そういうもののなかには詩集に入れればよかったなっていうのもありましたけど、見つけたのが後の祭りのタイミングだったので。それはまた別の機会ということで。ここにあるのはスマホに残していたか、ノートにちゃんと書いてたやつですね。

──そういう形で書きためていたものは何編くらいあったのですか。

●小谷:全部で30くらいだったかな。

──そのなかから詩集入れる詩を選ぶとき、何か基準のようなものはありましたか。

●小谷:「文字だけで成立するもの」ということで抜粋しました。だから「初めてお客さんに知ってもらうときに、これはメロディーがあったほうが印象がいいな」っていう詩は外しましたね。すでに曲にして発表した歌詞に関してもそうで。いちおう全部読み直して、「へぇ~、いいこと言ってるな」って自分で感心しながら、マネージャーや歌詞にこだわりがあるスタッフと一緒に選んでいきました。音楽がなくても情景が見えたり、意味がわかったり、いろんな想像ができるようなものを選んでいったかな。

──書くときは文字だけで成り立つかどうか、みたいなことは考えずに書いていくわけですよね?

●小谷:詩集を出すことが決まってなかったときはそうでした。だけど決まってからは、詩的な詩っていうことも頭のどこかに置きつつ書きましたね。

──「文字だけでも成り立つ」と思って書いたものはどれですか。

●小谷:『孤独の音が聞こえる』とか、短編詩はだいたいそうですね。『恋に落ちると馬鹿になる』『償い税』も文字だけでと思ったかな。逆にこれ、どうやって曲にするんだ?みたいな感じですね。

──今回のように、歌にしないかもしれない前提で書くのは初めてですよね?

●小谷:そうなんですけど、これも楽しいですね。できれば曲にはしたいんですけど、曲にならなくてもいいと思って書くと、「言いたいことを言ってやろう」みたいな気持ちが普段よりも強くなるかもしれない。

──ということは、いつも以上に小谷美紗子がそのまま出ているとも言えますか。

●小谷:そうですね。「これ、わざわざ曲にしてまで広めたくないな」っていうのも、あるっちゃ、ある(笑)。

──それ、どれなんでしょう?

●小谷:それ、言う?(笑)

──できれば(笑)。

●小谷:『小魚のワルツ』とか。でもワルツって言っちゃってるから、曲のモチーフとしては最高なんですよね。ところどころ変拍子のワルツにして、わりとアップテンポで。ちょっとジャズっぽアレンジなんかしちゃったりしたら良さげだな~と思うんですけど。言ってることはすごくパーソナルな、本当に吐き出して言ってやったみたいな。誰かのためにというよりは自分が楽になるための、個人的な歌詞ですね。逆に『恋に落ちると馬鹿バカになる』は曲にするのが難しい詩だと思うんですけど。これは世の中に向けて言ってて。母親が自分の子どもを連れて結婚して、新しい旦那が子どもを虐待した挙げ句に子どもが亡くなるっていう。そのことに対してちょっと一言いっときたかったので。でも他人事じゃないんです、自分もそうなる可能性はあるし。私も恋をすると、なんであんな恥ずかしいことしたんだろうと思うことがあるから、みんなにもありうることだっていうことを言っておきたいなと思ったんです。これはたぶん、なんとかして曲にすると思いますね。

──歌になったら、そうとうエッジの立った曲になりそうですね。

●小谷:エッジは立つと思いますよ。感情がすごく入ると思うんで。

──面白いですよね、言葉だけだと強烈なのに、それが歌になると和らいだり。逆にそれほど強烈な言葉ではないのに、歌になるとすごくエッジが立ってきたり。普段は言葉とメロディーと声が一緒になった状態で歌を聴いているので、その内の何かがない状態になると、いつもとは違うかんじかたをするなと。

●小谷:そう、そうなんですよ。歌は感情がすごいから。詩集は言葉っていう一要素だけだから。

──そういうことを、特にすでに一度、曲として聴いている歌詞を読んで思いました。

●小谷:なるほど、なるほど。歌詞だけで見ると、ずいぶん違うと思いました。例えば「『東京』とか、なかなかの歌詞ですね」って。ほほぉ~って思った。これはメロディーがあるぶん歌詞がちょっとまろやかになっているのが、メロディーがないことによって、すごく四角くエッジが立ってきた感じがします。文字だけになると変わりますよね。口頭だったら喧嘩にならないことが、メールだとトゲトゲしくなったりするじゃないですか。そういう違いがあるから面白いなって。

──逆に言葉だけになったら、柔らかく優しく感じるなと思った歌詞はありました?

●小谷:……なさそうだな(笑)。強いていうなら……『青さ』『すだちの花』かな。すごく強い歌い方や重たい歌い方をしてるものは、文字だけになったとき「わりと弱いことを言ってるんだな」みたいに感じるかもしれない。『青さ』は純粋に親友のことが好きなんだろうなって思えますもんね。

──歌い方でかなり違って感じられますね。

●小谷:自分の声が太いっていうのもあるので。もっと細くて掠れてるような声で、アコギとかで軽く歌うと、親友に向けた気持ちがそのまま出ると思うんですけど。私はピアノでドーンと重厚な感じになってしまうので(笑)。なるべく優しく歌ってはいるんですけどね。

──『すだちの花』もそうかもしれないですね。

●小谷:人との最大の別れというか、究極の別れを書いてるんですけど、これも歌がかなりゆったりしてて重たいかなって。

──またテンポ感ということも面白かったです。いつもは歌われているテンポで聴いていますけど、文字だけになると自分のテンポ感で読んでいけるので。テンポが早いか遅いかで、だいぶ感じ方が違いますね。

●小谷:なるほどね。それありますね。歌う場合もテンポとか、キーの高さで、同じ曲でも全く違う感じになりますから。そういう楽しみ方はあると思う。

    

小谷美紗子

小谷美紗子 | Odani Misako

1996年、シングル『嘆きの雪』でデビュー。
これまでに 11 枚の オリジナルアルバム、16 枚のシングルをリリースしている。
その歌で、音楽ファンのみならず、多くのミュージシャンや著名人からも支持を得ている。
本物の音楽を作り続け、歌い続け、 2016 年にデビュー20周年を迎えた。

オフィシャルサイト
http://www.odanimisako.com/

Twitter
https://twitter.com/odanimisako

Facebook
https://www.facebook.com/odanimisako/

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