小谷美紗子 5年8ヶ月ぶりとなるアルバム「yeh」


償い税

真面目な人間が馬鹿を見る、そんな世界、嫌にならんか。
私は心が折れそうになる時もある。
でも、不平不満ばかり言っていられない。
怒りより願いを込めて書いた曲。
もう30年近くずっと尊敬しているギタリストの小倉博和さんに、
軽やかさと深みと鋭さのあるギターを弾いて頂き、感慨無量。


ファイトバック即興曲

詩集に向けて詩を書いている段階でメロディーと一緒に、速攻でできた、即興曲。
悪口を言われたり、虐められて傷付いたことのある全ての人と、
悪口を言うことでストレスを発散するしかない奴に向けて書いた曲。
編曲が特に思い通りになった曲。
ベースのフレーズを打ち込む時、ベースの方が「こんなの物理的にベースでは弾けないよ~」と、
悲鳴をあげながら、でも弾いてくれることを想像して、ニヤニヤが止まらなかった。
結果弾いてくれた。フフ。


忘れ日和

楽しい恋も、辛い恋も、いつかは終わる。恋としては必ず終わる。
束の間の恋期間は、全てを忘れて夢を見ていたい、そんな曲。
たとえどんな結果になろうとも、覚悟の上で挑んだ恋なら悔いはない。
(注)
人の倫から逃げているアレは、別。アレは恋のグループではなく、快楽のグループなので、
忘るべからず日和なり。


パラダイムシフト

調べれば調べるほど、学べば学ぶほど、
何も知らずただ生きてきてしまったことを反省する。
例えば、いつでも低価格のお魚が買えるのは、
台風の時にも沖合まで漁に出る漁師さんがいるから、
例えば、怠け者と一括りにされる人に、
実は脳に誤作動が起きていて性格の問題ではない場合も、多々あるということなどなど、
これまで当たり前だったこと、思い込んでいたことを立ち止まって思慮する、
調べることから始めたい、そんな曲。


恋に落ちると馬鹿になる

快楽に溺れると馬鹿になる。
快楽的依存を恋だと考える人が多いと感じた為、恋と快楽と愛について書いた曲。

実母とその恋人が子どもを虐待する事件が多く、
又、恋人と呼ばれる快楽フレンドとの遊びの為に、本当に大切な人を哀しませる不祥事も多い。
しっかりと目を覚まして今日を生きたいものだ。


終戦の船出

祖母と母の、戦後の日々を曲にした。
昭和20年8月15日に徳島で生まれた母。
戦後の復興も辿々しく仕事も物もない時代、
祖父母が出稼ぎに他県の方々で働いていた数年間、
母は親戚に預けられ、祖父母の迎えを待ち続けていた。
京都の丹後に安住の地がみつかり、母にも漸くお船のお迎えが来た。
祖母から聞いた当時の心情を曲にし、
戦後を生き抜いた人々の思いを少しでも、語り継いで行けたらと思う。


夜明け前

2015年頃かな、当時わたしは悪魔と戦っていたので、身も心もボロボロだった。
そんな時に、Mr. Childrenが対バンライブしようと誘ってくれた。
昔、親友のおばあちゃんが、
「夜が明ける直前が一番暗いんやから、
一番の暗さは、今から明るくなるという兆しや」と、
教えてくれたのを思い出した。
Mr. Childrenとのライブは、夜明け一番の光だった。
ライブの直前にそんな思いが曲として出てきたので、当日そのまま歌わせて頂いた。
桜井さんが、MCでおばあちゃんの一節のところを拾って下さり、
一番伝えたかったところが伝わっていて良かった。
夢のようなひととき、希望の光をありがとうこざいました。




有安杏果ちゃんに提供した楽曲のセルフカバー。
私の「自分」や「見せかけ社会」のような曲を歌いたいという、
杏果ちゃんの思いと、私の子どもの頃から変わっていない思いを表現した楽曲。
原曲のアレンジはガッツリ生楽器で、セルフカバーはガッツリ私の宅録PCピコピコで。
私の面白ベースとドラム、そしてスペシャルサプライズを楽しんでちょ。


青天の霹靂

過ちは、反省とその後の言動により許されることもあるが、
多くは世捨て人のように自分を諦めて過ちを繰り返す。

それでも誰かを信じたいという自分の甘さ、
怒ることで心を守ろうとする自分の弱さ、
変な事でも結局乗り越えてしまう自分の強さについて書いた曲。
全てを丸めてゴミにするのではなく、歌にすることができる、
故に何かが必ず起こる世の常、後退りはしないでおく。

そんな雰囲気をダイレクトに表現する為、
自分一人でフルバンドを再現してみたという訳だ。


孤独の音が聞こえる

修行みたいな人の一生、何の為にあるんだろうな。
生き物としての宇宙での役割なのかな。
生きて死ぬことが仕事なら、まぁとりあえず果たしておくか。
世の中の邪魔もせず粛々と生きてきたのに、
待っていたのは辛い日々、孤独な日々だった、そんな人々、私達へ、
行き先はみんな同じ、共に歩んでいると言いたい。そんな曲。



小谷美紗子

小谷美紗子(おだにみさこ)
1996 年、シングル『嘆きの雪』でデビュー。これまでに 11 枚の オリジナルアルバム、16 枚のシングルをリリースしている。 その歌で、音楽ファンのみならず、多くのミュージシャンや著名 人からも支持を得ている。本物の音楽を作り続け、歌い続け、 2016 年にデビュー 20 周年を迎える。

小谷美紗子

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