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佐伯ゆう子

ーイラストレーター・佐伯ゆう子

私たちMUSIC for LIFEが新たに出会ったのは、イラストレーターの佐伯ゆう子さん。
雑誌「TRANSIT」や「Bird」などの雑誌で活躍中の彼女が生み出す作品は、どれもシンプルな中にも温かさに溢れている。

普段はふんわりと穏やかな印象を与える彼女。
だが、ひとたび画用紙に向かうと表情が変わり、その凛とした姿に惹き込まれ目が離せなくなるのだ。
目の前で仕上がっていく絵の世界観へ、私自身がトリップしている様だった。

佐伯さんとご一緒するきっかけとなったのが、私たちが新たにご提案する"旅の企画"、グリーンスムージーの第一人者でもある"シャリマ・ドゥ・ラ・テフテフといく、西海岸オーガニックツアー&リトリート"の開催である。

オハイの町の歴史や、実際に訪れる場所のエピソードを盛り込んだ物語を彼女に読んでもらい、"旅の支度"をする様に、イメージを膨らませイラストにしてもらう事となった。

読み進めて行く中で、オハイ独自の文化が息づく世界へと引き込まれ、実際に旅に出て出逢ってみたいものがたくさんあったと佐伯さんは話をしてくれた。


物語の主人公が"未だ訪れていない少女"であったので、少女と同じワクワクした気持ちを共有し、ローカルな土地の温かさを感じながら出来上がったというイラストたち。
物語から自在に広がる彼女の世界の中に、その土地土地の空気感が大切に表現された素敵な作品となった。
この絵を描きながら、彼女にとってちょっとした小旅行となってくれていたら嬉しい。

ー佐伯ゆう子と旅

"旅"をテーマとした雑誌のイラストを多く手がけている彼女にとって、旅とはいったいどういうものなのかを尋ねてみた。
計画はあえて立てずふらっと旅に出て、気持ちはあくまでも日常の延長線上にあるのだという。
たとえ何もしなくても非日常を与えてくれる所が、旅の魅力だと話をしてくれた。


旅先で絵を描く時は、目の前に広がる景色や情景の印象を取り入れる事が多く、 ひとりベンチに座りペンを走らせているのだそうだ。 絵を描く姿に引き寄せられる様にして、声をかけてくれる人たちとの出会いが楽しみの一つであるという。


そんなささやかな出来事こそが、彼女の旅の1ページとして色濃く刻まれていくのである。
心豊かに旅を楽しむ様子が思い浮かぶ。そんなゆったりとした、思いのままに過ごす時間が、彼女の描く温かい絵によく表れている。

ー佐伯ゆう子×絵

中学生の時、雑誌の中のイラスト広告をみて衝撃を受け、当時、これがイラストレーションだと分からずに、思わず切り抜いてしまったことがあったそうだ。
今思えばここが絵との出会いだった、と語る彼女。

これをきっかけに絵の勉強を始め、色々な手法に取り組んでいた。
あるとき、プロの講師に"線画"で描いた落書きノートを見てもらう機会があり『こっちの方がいいよ!』と背中を押してもらった事があったという。
それまでは自信のなかった"線画"を作品とする、今のテイストになったのはこの頃だそうだ。

絵を描きたいと思う時は、頭の中がフラットな時が多いのだという。
まっしろな画用紙と向き合いながら、感じたままのインスピレーションで作品を生み出して行く。
特に感情を表現したい時は、音楽を聴き、描いているものや人になりきる手助けをしてもらうこともあるとか。
ペンを取る時には、見る人、読者にどう届けられるかを常に考えているそうだ。
その誠意や気持ち、姿勢。そうしたものを大事にすれば、自ずと自分らしさが出ると信じて日々葛藤しつつ、絵を描き続けている。

そんな彼女が、今一番描きたいと思っているものは、"木"だという。
公園を訪れ、自然と気持ちがフラットになった時に目に映る、木々の姿。
そこから生まれる"絵"が見てみたいと思うのは、きっと私だけではないはずだ。