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  3. グリーンスムージーとわたし

今やナチュラルフードのスタンダードとして多くの人の生活の一部となったグリーンスムージー。そんなスーパードリンクを日本に広めたパイオニア的存在の仲里園子と山口蝶子姉妹。今回、姉妹は自身の著書でもある「アメリカ西海岸グリーンライフ・ガイド」でも紹介されている街・カリフォルニアの旅をプロデュースすることに。ふたりの活動の基でもある【食】の枠を飛び超え、【旅】という形で新たなナチュラル・ライフスタイルを提案。また、昨年には東京・用賀に新たな発信の場となるカフェ+イベントスペース「Tree of Life」をオープンするなど、活動の場を広げ続ける姉妹。そんな彼女たちのルーツから、オハイの旅へとつながる経緯・旅の魅力をたっぷりと語っていただきました。

 

    

――お二人がローフードに興味を持つきっかけはなんだったのでしょうか?

仲里 一番のきっかけは、子供のアレルギーでした。今、10歳なのですが、産まれた時から食物アレルギーでアトピーがひどかったんですね。それをなんとか良くしたいという思いで、ありとあらゆる健康法の本を読みあさったり試した中で、ローフードを知った当時、私も子育てで疲れて気力も体力も落ちていた頃だったので、「これだったらすごく簡単で自分がやっていて気持ちがいいな」と思える食事方法だったんです。それで独学で勉強して徐々に興味を持って取り入れていくようになったんです。

――食生活を変えたことで、お子さんに変化は見られたんですか?

仲里 アレルギー症状がとにかく目に見えて良くなったんです。試行錯誤しながらやっていくと、本当に同じ子なのかな?と思う位、ドロドロ、ジュクジュクだった肌がみるみる良くなって行ったんです。その時に食べるものと人間の体ってこんなに密接に関わっているんだということに気が付いて、それが今の食の仕事をする大きなきっかけになったと思います。

山口 まだ赤ちゃんだったんですけど、肌が痛かったり痒かったりしたからか、よく泣いたり不快症状を表していたのを覚えています。やっぱり幼いながらにも精神的に大変だったんだろうなって思います。子供でも大人でも、食べているものによって体の状態だけでなく精神状態も左右されるんだということを感じましたね。

――その中のひとつにグリーンスムージーがあったんですね。

仲里 そうですね。ローフードってやってみると日々の生活に取り入れるにはちょっと現実的じゃない面もあるんです。生の食材だけを食べて生活するのはすごくストイックで大変ですし、海外の食材を手に入れないと作れないものもあったり。その点、グリーンスムージーは、旬のフルーツと葉野菜をミキサーに入れるだけ。ミキサーで混ぜるだけで終わり。とにかく手軽というのが大きくて、もうひとつは味がすごく美味しいというところに惹かれました。美味しくないものをストイックに続けることは出来ないし、長い目でみると健康にはいいんだろうけど、どうなんだろう?って。グリーンスムージーは、ローフードの食事法の中でもこんなに手軽でいいものがあるんだという出会いになりましたね。

――そこから初めての書籍『グリーン・フォー・ライフ』(2010年刊)の出版へとつながるんですね?

仲里 自分がやってみて体も気持ちも変わって行くうちに、これは日本に紹介したいなって。私みたいな子育てをしているお母さんだったり、妹のように当時仕事が忙しくて自炊もできないような人でもこれだったら気軽にできるし、取り入れるといい変化がどんどん起きてくるというのを知ってほしいと思いはじめて、当時翻訳の仕事をしていた妹にこの本、翻訳してよ、ってグイグイとお願いしたんです(笑)

山口 幸いなことに私は子供の頃からとにかく健康だけが自慢で困ったことがなかったんです。姉が突然、食生活にストイックに目覚めても、自分にはあまり関係ないことと思っていたんですね。グリーンスムージーもいいよって言われても、「はいはい」って感じであんまり聞いていなかったんです(笑)。ある時、ヴィクトリア(・ブーテンコ)の本「GREEN FOR LIFE」を渡されて、なんとなく読んでみたら、作ってみようかなという気になって、そうしたら飲み始めて2日目で体の変化を感じたんです。はっきりと「あれ?これはもしかしてグリーンスムージーの効果かな?」って。それでやめられなくなって、ようやくこの本を翻訳したいという気持ちになりました。

――そんな原作者のヴィクトリア・ブーテンコさんとの出会いとは?

山口 私が本格的にグリーンスムージーにハマったのは、ヴィクトリアがアメリカで主催した1週間のグリーンスムージー・リトリートに参加した時です。それに参加したくて、当時の仕事を思い切って辞めたんです(笑)。ヴィクトリアに会ったら、まず知識の豊富さと人間性、考え方にすごく共感したのと同時に1週間グリーンスムージーだけで過ごしたんです。体にも精神的にもすごく変化を感じて、この時の体験を説明するなら、私はあのリトリートに参加して“全く新しい体を手に入れた”というかんじ。体が入れ替わったような感覚だったんですね。帰国するときにヴィクトリアに「日本でこの本を出したいの」って言ったら、「いいわよ!私も日本へ行きたいわ。いつ行く?来月行く?」って言い始めて、「じゃあ、暖かくなったら来て」と言ったら、「じゃあ、春に行くわよ。約束ね」って(笑)。じゃあ、それまでになんとしてでもこの本を出版しなくてはと思って、そこから翻訳をして、出版社にあたって。ヴィクトリアが来日した日に「GREEN FOR LIFE」の日本語版が出版されました。

――グリーンスムージーはあっという間に広まった印象がありますね……。

山口 まずは健康に関心が高い人たち、次に美容に関心の高い人たちが興味を持ってくれて、その中にはモデルさんや女優さん、芸能関係の方や影響力のある人たちがブログなどで紹介してくださったので、口コミでどんどん広がっていったんです。ちょうど1年後くらいに日本で初めてのグリーンスムージーのレシピ本を書かせていただいて、そこから毎週グリーンスムージーの取材が入るようになって、さらに本を何冊も出版して、それだけで忙しい1、2年間でした。でも私たちの気持ちとしてはヴィクトリアの大切な「グリーンスムージー」を預かって、日本で広めているという意識があったので、一過性のブームにしたくない、きちんと伝えたいという思いが強くありました。丁寧にきちんと説明をしながら伝えて行ったところ、グリーンスムージーがある時はブームになったんですけど、その後はすっかり定着した感じがあります。せっかくいいものなので、男女や世代を問わずみんなに飲んでもらえるくらい当たり前のものになるといいですね。