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  3. グリーンスムージーとわたし

    

――幼少期は海外で生活されていたそうですが、その経験は今の活動に何かつながるところはあるんですか?

山口 母がすごく季節の行事を大切にしていたんですね。お正月、ひな祭り、お月見と。海外に住んでいたので、私たちに日本にはこういう文化があるんだよってことを教えるためにも行事も大切にしていたと思います。同時にクリスマスだったり、サンクスギビングだったり、日本にはないアメリカの季節の行事も取り入れて、年中そういうことをやっていた気がします。

仲里 海外で暮らしていたころはよくホームパーティーをしていました。そういう経験によって、人がワイワイ集まって楽しい時を共有することがものすごく好きになりました。それがあって、このスペース(Tree of Life)でも今後、人が集まれるイベントをやって行きたいという思いがあります。おいしいものを食べたり楽しい時間を人と共有できるような企画をよく考えつくのは、もしかしたらこの頃の経験、ワクワクがあるからかもしれませんね。

――長野県にも新たな活動の拠点を作られたとか……。

仲里 食の仕事をしているうちに旬を意識したり、季節の移り変りに敏感に感じるようになって、どんどん自然回帰したくなる感覚が出てきました。もっと自然を身近に感じたいとか、たまには大自然の中に溶けこんでみたいという気持ちが湧き上がってきて。それを考えた時に、縁のあった長野という土地で、自分たちのライフスタイルがもっと豊かになるようなことが出来たらと考えて、「山のいえ」と呼んでいるんですけど、去年家を建てたんですよ。そこからいろんなことを発信していきたいなと思っていて、自然に触れるようなワークショップであったりとか、長野のよさを知ってもらえる場にしていきたいなと思っています。

――そして、カルフォルニアの本「アメリカ西海岸グリーンライフ・ガイド」を出版されましたがその経緯とはどんなものだったんですか?

山口 西海岸に行き始めたのは、もともとローフードはアメリカの西海岸を中心に盛り上がっていった食生活なので、本場のローフードやグリーンスムージー、オーガニックフードを体験するためにLAやサンフランシスコを訪れたいと思っていたんです。そこから、この街の良さ、ヘルスコンシャスな人々の生活、こんなお店が身近にあるんだよっていうことを伝えたいと考えはじめて、最初はいろいろなお店を取材していたんですけど、ある時ベジタリアンのお店で働いていたウエイトレスの子に出会って、彼女に「どこに住んでるの?どういう食生活してるの?」って話を聞いていたら、「うちに遊びにこない?」って言ってくれたんです。それがこの本に登場するリリーなんですけど、おうちに行ったら、楽園みたいな中庭のある集合住宅に住んでいて、彼女はすごくナチュラルで等身大のライフスタイルを送っている普通の女の子なんだけど、センスがとてもよくて、お金をかけなくても工夫をして生活を楽しんでいる彼女にすごく刺激をされたんですね。LAの好きな場所や行くべきお店なんかも教えてもらったりして。
それで、“地元の人がおすすめする場所をその人の生活とともに紹介する”のがいいんじゃないか!と思いついて、そこから色々な職業やライフスタイルを送る人たちにインタビューさせてもらって、お気に入りの場所を聞いて、次々とつながっていく感じでした。

――そして、今回の旅のメインとなるオハイとの出会いにつながりますね。

山口 オハイのセクションに登場するキーラは、この本を作り始める以前に日本で私が通っているヨガのスタジオにたまたま教えに来ていたんです。「私はオハイって街から来たのよ」って言っていたけれどその時は聞いたことのない地名でした。その後、LAにたびたび行くようになって、知人からぜひオハイのカーサ・バランカというワイナリーへ連れて行きたいって言われていたんですけど、なかなか行くチャンスがなくて……。で、いよいよ行けることになったときにキーラから突然連絡があって、「あなたのことを考えていたのよ、元気にしてる?」って1回しか会ったことなかったんですけど、彼女がオハイに住んでいたことを思い出して、「私、もうすぐオハイに行くから会おうよ」って言ったら「待ってるね~」って、それでオハイで再会することなったんです。それで急遽、キーラもインタビューさせてもらいました。その時の「オハイという街にはみんな運命に導かれてやってくるのよ」という彼女の言葉がとても印象的でした。キーラ自身もある日、運転をしていたら道を間違えてオハイに迷い込んでしまったらしいんです。その時に「私はここに住む、ここに来なくちゃ」って思ったそうなんですね。そして、オハイでヨガを教え始めたと言っていました。その土地に一目ぼれをして住み着いてしまう人が多い場所なんです。私たちも色々な縁がつながって、すべてのタイミングが合ったときに訪れることができた場所だったので、やはり何か不思議な力を持った土地なんだなという風に思いました。