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  3. 「OJAGA DESIGN」オジャガ氏インタビュー。前編

オールハンドメイドでぬくもりのあるデザインが魅力の「OJAGA DESIGN」。 ここ最近は、様々はキャラクターや企業とのコラボレーション、音楽フェスへの出店、オリジナルフリーマガジン「JAGABON」の創刊など、何かと話題がつきない。そんな「OJAGA DESIGN」の生みの親である、オジャガ氏のルーツである旅の話を聞いてみた。

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オールハンドメイド、MADE IN JAPANにこだわり、オリジナルアイテムだけでなく様々な企業とのコラボレーションも手掛けている「オジャガデザイン」。
https://www.ojagadesign.com


——まず、オジャガさんご自身についてお伺いしたいのですが、高校卒業後に中南米などを旅されていたそうですが、旅をするキッカケを教えて頂けますか?

●オジャガ 高校生の時にアルバイトしていて、買い付けで海外へ行っていましたね。その時、海外に興味を持ちました。きっかけは、「チャレンジ精神」というか。その頃は「自分が何になりたいとか無かったので、とりあえず海外へチャレンジしてみたかった。そんな中でも音楽や雑貨だったり、色々なものに興味があったんですけど、中南米がそういったものに未開の土地だったというのもあって行きましたね。
 とりあえず、中南米は過酷な旅になりそうだなと。自分が行った時はちょうど国の情勢もあまり安定していなかったですね。それでも若いときに「自分、凄いことしたぞ!」みたいな、そういう凄みを利かせたかったこともあって。1人で中南米へ半年位行って帰ってきたら大したもんだろうと。基本、そういうのが好きだったんですよ。その時は死ぬ気がしなかったです。往復運賃を貯めて、手持ちの少ないお金を持って、あとは何とかなると思って。行けるだけ行って日本へ帰ってきました。

——音楽や雑貨、色々なものに興味があったそうですが、どのような音楽へ興味を持たれたのでしょうか?

●オジャガ 自分が若い頃の音楽は、ダンスミュージックやDJなどのクラブミュージックが流行っていたんですが、基本的に人と違う物に興味を持ちたいという趣向が強かったんですよ。それでジャンベや太鼓に興味を持ち、ジャンベや太鼓などを使った民族音楽が盛んな中南米に行きました。

——旅の中で太鼓・ジャンベから「革」に興味を持たれたそうですが、現地の方は太鼓・ジャンベにどういう風に関わっていたのでしょうか?

●オジャガ 中南米は太鼓やジャンベが普及していて、みんな太鼓を叩いていました。自分もその時に太鼓を手に入れて、一緒に現地の人と叩いていたら、その人達が路上販売のプロで、ストリートで太鼓や革細工など、様々な物を売っていました。その人達と毎日遊んだり、いろんな旅先の情報を教えてもらって、そこで手に入れた太鼓や、その人達が作った物などを預けてもらって、「よかったら旅先で販売してみてくれ!またここへ戻ってくるんだろ?」という感じで。それで自分もちょっとしたキーホルダーなどを作り、販売しながら旅してました。

——その時、初めてご自身で革製品を作られたのですか?

●オジャガ そうですね。最初に「革」というものに触れたのは、太鼓の革を張り替える時でした。その時の余った革に絵を描いてキーホルダーにしたり。メキシコは粘土細工みたいな物とか焼き物が道売りの人達でツールになっていて、粘土細工や焼き物の材料を貰えたので、そういった物で作っていました。そういうのが原点だったのかな。その時作ったのもは現地の人にあげたり売ったりしていたので、もう持ってはいないですね。
その時に自分が使っていた太鼓も、おまえにあげるよみたいな感じで貰いました。革は張っていなかったので、一緒に革の張り方を教えてもらって革を張りました。自分で太鼓を作って自分で商材を作って、聴かせながら路上で販売して生計を立てる…俗に言うヒッピーですよね。そこで知り合った人達はみんなそういう生活をしていました。アメリカで会ったヒッピーの人達と違って、もっと生々しかったですね。もうちょっと生活がかかっていた…必死になっていました。なんだかんだで半年ぐらい行ってましたね。

——ご自身で作られた「革製品」の海外での反応はいかがでしたか?

●オジャガ 結構よかったです。色々な国で販売してみたのですが、どこの国も反応は良かったですね。今の「OJAGA DESIGN」の製品は、機械がないと作れないものとかがあるのですが、その時は要らなくなってもらった革で作っていました。最近だと、2・3年前にセネガルとマリで、撮影も兼ねて自分たちの革製品を路上で売ったりしましたね。そのときも評判よかったですね。6年位前にはモロッコに工場を造って、日本で売ったりモロッコで販売してみたりしていました。今でもストリートでの販売にはチャレンジしていきたいですね。

——dmx1月号では、ミュージシャンとのコラボグッズ製作の打ち合わせへお邪魔させていただきました。アーティストとコラボレーションする際は、どのような部分を大切にして「革製品」を製作されているか教えてください。

●オジャガ 色々なアーティストと仕事していますが、自分で提案された企画を揉んで会社の人達と一緒にやっています。もちろんアーティストの音楽も聴きますし、アニメも時間がある限り観ます。やっぱり相手を知ってから仕事をするようにしています。知っているのと知らないとでは全然違いますから。送られてきたデータをそのまま流れ作業のように入稿しているわけではないので、フィギュアと同じで1回立体にしたり色々な作業をしています。もし自分がアーティストの立場だとしたら、何にも知らないの?と思うので、知っておかないと。そこはリスペクトを持ってやっています。
個人的な理想を言うと、あまり顔を知らない人とは仕事をしたくないですね…。色々な企業と仕事していて社長は会ったことないとか、アーティストに会ったことがない人もいますが、自分だけは社長に会いに行ったり、アーティストのライブに足を運んだり、どんなことがあろうと、どんな大きい会社だろうが自分は直接会いに行くようにしています。そういうのを大切にしています。 仕事に対する姿勢・考えですが、今はネット社会なのでわかりやすいです。Twitterなどのフォロワーの数やお客さんの数というよりは、アーティスト活動などに賛同してくれる人の割合が重要なんですよ。例えば、1万人のフォロワーがいてキーホルダーが100個しか売れない人より、1,000人のフォロワーがいてキーホルダーが500個売れる方が、確率でいえば1/2ですよね。その割合が仕事にかける思いとかが出やすいんじゃないですかね。自分も会社をやっているので、お客さんにはしっかりとファンでいてもらいたいですし、常にサイトなどをチェックしてもらいたいので、新製品の数も多いですね。少年ジャンプの様に毎週発売を待ち焦がれていてもらいたい気持ちがあります。ファッション業界は、年に2回位しか展示会をやらない等…決まってしまっている。そうすると年に2回チェックすれば良いだけ。そういうやり方はやりたくないですね。自分達だけのやり方で、やっていきたい。展示会もやらなければカタログも今は作っていないですし、できれば毎日気にかけていて貰いたい。そうしないと自分たちがやってきていることの意味も感じられなくなってしまう、そう自分は思います。■


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